横浜市 S様邸 間取り変更・バリアフリーで二世帯で暮らすリフォーム
【築年数】35年 【施工費】2,000万円 【工期】90日 【工事面積】78.6u
Rの壁が出迎える玄関 | ||
元々小さい窓しかなくて、暗く狭かった玄関。 狭かった玄関は、トイレの壁を奥へ移動させることで、広がりと期待感を持たせる空間に。 脚の悪いお父様のために、式台をかなり広めにとりました。 お父様は一段低くなった式台を通ってあがり、都内まで通勤されるご主人は、式台を使わず、高い上り框へ腰をかけて毎朝靴を履くという、2つの使い方を満喫していらっしゃいます。 |
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広くなったスペースは、ある時はご趣味で絵を描かれる奥様の、画廊へ変身。 作品を照らすウォールウォッシャーダウンライトを、Rの壁の横に展示コーナーに設けました。 Rの壁の裏側はトイレ。灯りの消し忘れ防止、兼、玄関空間の雰囲気を個性的にするスパイスとして、ガラスブロック2個を壁に埋め込みました。 |
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暗くて狭く感じた以前の廊下。 階段の横の壁に、ガラスブロックとおそろいで風穴をつけました。 空気も流れ、光も溢れる。 廊下が生き返りました。 |
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またある時は、亡きお母様との想い出の品々を飾る、お父様の想い出コーナーへ変身。 展示ブースは作り付け家具で製作。 クリスタルのコレクションを飾るため、アクリルで透明感を持たせました。 お母様と旅行された世界各地のお土産や若かりし頃の武勇伝が語られる品物が並び、時には入れ替えてお手入れする、というお父様の楽しみが増えました。 |
梁を魅せる和室 | ||
お父様がリビングを通らずにお風呂やトイレ等の水廻りへ
いけるような間取りを、というのがプランニングの要望でした。 和室とキッチンの位置を入れ替え、キッチンに勝手口と窓を設けられるように東側へ。 東にあった和室は入れ替えで北側へ。 |
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お客様部屋として、お仏壇の部屋として使う8帖の和室の一部を 通行できるように、6帖の畳+2帖の廊下にしました。 |
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間取り変更による構造補強のため、梁を入れました。 せっかくなので、デザインとして見せる=魅せる梁に。 照明は6灯のダウンライト。 障子も、ご主人に気に入っていただいたオリジナルデザイン。 パースの通りの出来上がりです。 |
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パース |
洗面・ユニットバスをバリアフリーにリフォーム | ||
改装前は洗面化粧台の巾でいっぱいいっぱいの洗面脱衣室。 洗濯機は、キッチンの横のユーティリティーに、電気温水器と一緒に置かれていました。 |
寒かった在来のお風呂。 |
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改装後は、ユーティリティーをなくして洗面脱衣室とトイレを広げ トイレ←洗面→風呂、を一直線にしてバリアフリーに。 奥がトイレです。 入口の扉も、開き戸から引き戸に。 |
洗面化粧台は白が基調。それをはさんで左右の トイレとユニットバスは淡いピンクを取り入れました。 | 寒かった在来のお風呂から、ユニットバスに。 |
テラス(雨にぬれない物干し場) | ||
増築部に作った洗濯物を干すテラス。 自転車置き場にもなって大活躍です。 当初、下は砂利でもかまわないとおっしゃっていたのですが、やはり、コンクリートを打っていただいて正解でした!と。 奥様が下を向かずに洗濯物を干すから、砂利だと危ないとのことで。 |
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ピンクを一面にアクセントにしたトイレ | ||
改装前のトイレ |
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改装後は、間取りを変更して、将来的に車椅子でも入れるように広々。 床の段差をなくしバリアフリーに。 手摺を取り付け、開き戸を引き戸に。 壁はR型に。 明かり取り兼、電気消し忘れ防止のガラスブロックの小窓があります。 壁紙は、かなり奥様が迷われていました・・・ めた後、夜、心配になってお電話を頂いて。 最終的には、これに決めてよかった、と喜んでいただけました。 |
リフォームのポイント
お母様がお亡くなりになって半年、お父様と長男ご夫婦が同居することになったS様家。
1.キッチンとリビングの通りぬけが狭く、料理を作るのは暗くて孤独、運ぶのも一苦労。水廻りも暗くて使いづらい。明るく導線を考慮した配置にしたい
2. お父様の部屋を増築して、リビングを通らずにお父様が水廻りへ行ける間取りにしたい
3.人形や家具等、お母様との思い出の品の数々が至るところにあふれて、なかなか捨てることができないお父様の持ち物や家具をすっきり収納したい
4.玄関が暗くて使いづらい 既存の和室とキッチンの位置を入れ替えることで思い通りのプランニングが実現。
無駄な電気温水気室をなくして浴室も1616に、洗面・トイレも広々としました。
それに伴い、トイレの位置も移動したので玄関が広々と明るい空間に。